experimental dub from the far east.
「newdubhall」とは年末の東京を舞台におこなわれるダブの祭典だ。ただし、そこでいう「ダブ」とはレゲエのサブジャンルとしてのそれではなく、ひとつの革新的な表現方法としての「ダブ」を指す。
それゆえに出演者は狭義のレゲエ界隈には留まらない。いうなれば、ジャンルを越えた東京ダブ・シンジケートである。
また、本イベントは2017年に設立されたレーベル、newdubhallのローンチパーティーも兼ねている。
ライヴアクトはnewdubhallに所属するエクスペリメンタル・ダブ・ユニット、UNDEFINED。そして、Black Smoker Recordsの鬼才、KILLER BONG。DJはDJ KENSEIがIndopepsychics/ダブSetで登場、さらにはUNDEFINEDとも縁の深い秋本“HEAVY”武士がDJとして出演する。また、世界と日本のレゲエ/ダンスホールの架け橋となるRIDDIM CHANGO RECORDS(1TA & HIROSHI)も駆けつけるほか、The Heavymannersの小林"CHE QUE"宏信がPAを担当する。
サブフロアの顔ぶれも豪華だ。UNDEFINEDのデビュー7インチ「After Effect / Quiet Flame」のマスタリングを手がけたAZZURRO、Bim One ProductionのE-MURA、Reggaelation IndependAnceのダブ・ミキサーであるJAGABE、さらにはnewdubhallのレコーディング・エンジニアを務めるTAICHI(Stim/田我流とカイザーソゼ)、YO-JI(Militant Ites Sound System)。
首謀者であるsaharaはこう言う――「基本的にnewdubhallと縁のあるみなさんに声をかけました。全員が主役のイメージ。新しいシーンを生み出すイヴェントにできればと思ってます」。深い残響音が師走の東京に響き渡る。12月23日は中野heavysick ZEROへ。
大石始(ライター)